書記局短信 2008


    INDEX
●見つめ直し ●受け手の評価
●便利な世の中で ●スリム化の弊害
●忘れられぬ思い ●最初のお願い
●決断 ●情報
●笑い ●各々の持ち味
●沖縄の痛み ●ゆとり
●当たり前なもののありがたみ ●技術の伝承
●労働組合の原点 ●夢物語
●「抵抗勢力」 ●フツーの仕事がしたい
●わかっちゃいるけどやめられない ●いたわりの気持ち
●労働者の誇り ●縁の下の力持ち


見つめ直し  08.01.20


 家事について相方のやり方が気になる時がある。口に出すと「そんなに言うなら全部自分でどうぞ」と厳しく攻め返されるので控えてはいるが、つい言ってしまう◆特に期限切れ寸前の食品が冷蔵庫に溢れ、捨てずにすんだものがゴミ袋に入っているのを見ると罪悪感を感じてしまう。食べて帰ることを連絡しないなど当方にも責任はあるが、それにしても一度に買い込み過ぎだ◆今、ナポリでは処分場が満杯になり、ゴミが町中に溢れ、市民生活に支障が出ている。一見すればただの行政の怠慢であるが、地球から欲望をむさぼり続けてきた人類への警告ともとれる。今一度、相方にも生活を見つめ直すよう諫言してみよう・・・かな。竹






便利な世の中で 08.02.05


 中国製冷凍ギョーザが世間を騒がせているが、共働き家庭にとってスーパーの総菜や冷凍食品などの「中食」はもはや欠かせない存在だ。子供たちへの食育を危ぶむ声も聞かれるが、忙しい身にとってこれほどありがたいモノはない◆始末の悪いことに、それらの食品が本当によくできている。「今日のおかずうまいなあ」などと言ったときに限って、「中食」の「おかず占有率」が高かったりするので、うかつにほめ言葉も使えない◆そんな中、季節の行事のたびごとに義母が「おはぎ」や「ちらし寿司」などを作って持ってきてくれる。節分の際にも海苔巻きが届けられた。店売りのように整ってはいないが、素朴で懐かしい味に、「おいしさ」とともに「やさしさ」を感じる◆子供たちの成長は思った以上に早い。忙しい中どうしても楽な方へと流されがちだが、彼らが巣立っていく前に、記憶に残る家庭の味を少しでも多く味わわせてやりたいと改めて感じたひとときであった。竹


忘れられぬ思い 08.02.20


 巷には腹の立つ出来事が山ほどあるが、大抵の場合、あっという間に忘れ去られる。我が身に降りかかったことでも、数日もたてば、なぜ怒っていたのかさえ思い出せないこともしばしばだ◆その一方で、20年を超えても治まらない尋常ならざる怒りも存在する。JR発足時に不当な採用差別を受けた国労組合員とその家族たちのことだ。解雇前後の仕打ちもひどく、その悔しさは一生忘れられないという◆この2月16日で不当解雇から21年となった。早期解決を求め48時間のハンガーストライキがJR神戸駅前で行われ、24時間だけであったが支援者の一員として行動を共にした。極寒の屋外とあってきつかったが、カンパをはじめ、思いの外、関心を寄せる人も多かった◆この行動で何かが劇的に変わるわけではない。しかし、現状を打破しようという熱い気持ちがなければ何も変えることはできない。闘争団員にはその気迫がみなぎっている。不屈の闘志から学ぶことは多い。竹


決断  08.03.05


 日々の生活というのは決断の連続である。通勤電車のどの位置に乗るのか、どの仕事から始めるのか、昼食にどこで何を食べるのか等々、取るに足らないことが多いが、意外とこの決断が一日の充実度を左右する◆さすがに進学や就職、結婚といった人生の岐路となる重大な局面では、昼食を選ぶようなわけにはいかない。大いに悩み慎重にもなる。ただ、それでも所詮は我が身のことであり、結果がどうであれ、他人へツケを払わせることはない。そう考えると気は楽だ◆ところが、決断が家族や知人など自分以外の人の生活に大きな影響を与えるとなると話しは別である。あらゆる意見に耳を傾けることになるが、聞けば聞くほど迷いは大きく、悩みは深くなる◆今年度の確定闘争では決断することの難しさをひしひしと感じた。ところで、職員にこれだけの痛みを負わせることについて当局はどのくらい悩み抜いて決断したのだろうか。本音が知りたいころだ。竹


笑い 08.03.20


 お笑い番組が花盛りである。ためになるとか仕事に活かせるといった特別な価値があるわけではないのに、これだけはびこっているということは、笑いを切望する人が、それだけたくさんいることなのだろう◆確かに、腹の底から笑うと気分がスッキリする。ストレスの発散に役立つという研究結果も最近よく見聞きする。職場や会議での重苦しい雰囲気が笑いによって和み事態が好転することもある◆可笑しくないのに笑う「苦笑い」や「照れ笑い」は日本独特で翻訳しにくいらしい。和を以て尊しとなすことを古来、国是としてきた日本人にとって人間関係の緊張を緩和させるためには、この笑いは欠かせなかったということだ◆その日本社会の和が今急速に乱れている。時の政府により格差が拡大し、社会全体に閉塞感が一気に高まった。ひょっとすると過剰とも言えるお笑い番組の提供は、国民の不満を和らげるための、政府が裏で糸を引いているのかもしれない。竹


沖縄の痛み 08.04.05


遠く離れた外国の事件が、今そこで起きているかの如く情報は瞬時に世界を駆け巡る。ただし、それが正しいかどうかは別の話だ。チベット暴動のように、内容に偏りが出ることもあれば、身近で起きた重大な出来事が伝わらないこともある。発信者のさじ加減一つなのだ◆3月23日に沖縄で開催された米兵による事件への大規模県民抗議集会について、沖縄以外の日本人のうち一体どの程度の人が知っているのだろうか。沖縄の怒りは治まっておらず、地元紙は一面全面を割いて伝えたが、神戸では十数行のわずかな記事を目にしたのみである。日本なのに沖縄はチベットよりはるかに遠い◆もし東京都心に米軍基地があり、閑静な住宅街で米兵による犯罪が多発すれば、住民の怒りは沖縄の比ではないだろう。マスコミも見て見ぬふりはできまい。基地を撤去すべきであるという国民的議論がおきるかもしれない。沖縄の痛みを感じるには、そうした想像力が欠かせない。竹



当たり前なもののありがたみ 08.04.20


「僕のゲームソフト知らん!?」「 また?何で大切にせえへんの!!」母子の日々のやり取りである。本人にとって命の次と言ってもいいくらいに大事なものらしいが、平素の扱いは極めてぞんざいだ◆その存在が当たり前になり過ぎると有難味は薄れる。きれいな空気や水の重要性は誰しもわかっているが、汚染源となる便利な生活は簡単にやめられない。悲しいかな、人が行動を悔い改めるのは、もはや回復困難な情況になってからなのだ◆働く環境もまた然りである。現在の賃金水準や休暇制度は当然のものと思われがちだが、それは決して自然にできたものではない。労働者の絶えざる取り組みがあったからである◆今、それが徐々に削られている。失ってから気づくのでは遅い。息苦しくなる前に手を打たねばならない。そのためには、より多くの人の参加と行動が重要なことは、まさに環境問題と同じなのだ。竹


労働組合の原点 08.05.05


 山に登る理由を登山家に尋ねて曰く「そこに山があるからだ」というのは有名な話。では、「何故、労働運動をするのか」との問いへの答えは如何に。差し詰め「そこに苦しむ組合員がいるからだ 」というところか◆ところがその声を聞いてくれなかったとして、過労死した組合員の家族から訴えられた労組があるという。その組合の方針は「会社の成長無くして労働条件の改善無し」。あたかも社是の如くである。これでは組合員はたまらない◆その一方で、労働組合から縁遠かった非正規の女性たちを1ヵ月に及ぶストの間、昼夜を分かたず支え続けた組合もある。武庫川ユニオンのことだ。無視を決め込んだ市当局を団交のテーブルに引き戻し、遂に直接雇用を勝ち取った◆組合員自身の頑張りは言うまでもないが、組合員と共に悩み共に行動するという労働組合の原点がそこにはある。全てが同じようにできるわけではないが、この取り組みに学ぶところは大きい。竹



「抵抗勢力」  08.05.20


機械音痴で因循姑息な我が身が、今や携帯電話を持ち、四苦八苦しながらもパソコンを叩いて仕事をするようになった。10年前なら想像すらできなかっただろう。世の中、変われば変わるものである◆変化の激しい時代に「何を今さら」と言われるかもしれない。今より遥かに緩やかに時が流れていたであろう方丈記の昔から世の移ろいは普遍的真理と認識されていたのだから◆ならば、時代の変化に抗うことは無駄であり悪なのか。さにあらず。誰も十分に抵抗せず、欲望をむさぼり投資に熱を上げた結果が環境破壊やバブル、国や自治体の財政悪化だったはずだ。然るべき抵抗勢力がその役割を敢然と果たしていたならば、あれほどひどいことにはなっていなかっただろう◆新行革による地方組織再編交渉が目前に迫ってきたが、「抵抗勢力」の真価が試されることになる。労働組合としての本領を発揮し、現場の声を根拠に正々堂々と「抵抗」していかねばならない。竹


わかっちゃいるけどやめられない 08.06.05


 アフリカ開発会議や環境を主題とした洞爺湖サミットなど、今年は日本が舞台の国際政治イベントが目白押しだ。その話題がマスコミを賑わせてはいるが、他人事と見る向きが多いようで気がかりだ◆食卓に並べられた十分すぎる食べ物。それを食べながら、餓死しそうなアフリカの子供たちの映像を見て「かわいそう」とつぶやく。満腹後、食べ残しはゴミ箱へ◆地球温暖化は抜き差しならない。北極の氷が異様に溶ける。海面上昇を心配する一方、氷の下に眠る資源の採掘が可能になったと周辺諸国はざわめく。利害調整が済めば、更なる温暖化を促進する採掘が始まる◆かくも人間とは矛盾に満ちている。歌の文句ではないが「わかっちゃいるけどやめられない」のか。ニーズだけではなく、ウォンツを満たそうとしたから人類は進歩したのだとする強弁すらある◆だが、言い訳をする時期は過ぎた。我々はがけっぷちに立たされているという自覚が今ほど必要なときはない。竹



労働者の誇り 08.07.05


 役員選挙期間中、県下全域の職場を訪問した。実に多くの仕事がある。ある研究機関では額に汗して働いておられる現場で挨拶をさせていただいたが、物作りの一翼を担って働く皆さんの姿が実に輝いて見えた◆もはや進んで転職などを考える年ではないが、今なお職人的仕事へのあこがれがある。もちろん口で言うほど生やさしい世界ではないが、誇らしく、こだわりをもった働きざまがかっこいい◆ここ数年、一般の労働者からその誇りが奪われ続けている。とりわけ派遣や請負の現場で働く非正規の人たちが、モノ同然に扱われているルポなどを目にすると憤りを覚えずにはいられない◆傍らで漫画を見ながら無邪気に笑う子供たちも、あと数年で社会に出ることになる。その時、この子たちに働く場があり「働くのは楽しい」と言える世の中になっているだろうか。心配するだけでは何も変わらない。変えようとする意志と行動こそが、今、現役世代に求められている。竹



受け手の評価 08.07.20


 車が売れない。特に若者が買わないのだそうだ。子供の頃からあこがれた世代としては時代が変わったことを痛感する。環境問題や収入の伸び悩みなど原因は様々だが、この流れは容易には変わりそうにない◆車に限らず、優れた商品が必ずしも売れるとは限らない。評価されながらも売れずに消えていったモノは星の数ほどある。トップの号令や広告宣伝だけで売れるほど世の中甘くはない◆売るということは、モノの善し悪し以上に売るための技術、即ち「営業力」が重要なのだ。売り手の思い込みが強すぎると失敗する。何よりも市場の感覚に敏感な現場の意見は欠かせない。営業経験者ならこのことを理解してくれるはずだ◆家族の日、コミュニケーションの日、ライトダウン、組織再編等々、考案者は「すばらしい」と自画自賛しているのかもしれないが、受け手の評価は正反対だ。現場をもっとよく見てもらいたい。「買え」と強制されて買うヤツはいないのだから。竹



スリム化の弊害 08.08.05


 苦手で憂鬱な季節だ。暑さに加えて、健康診断を受けなければならない。去年も結果が出た直後は「来年に向けて摂生するぞ」と密かに肉体改革を誓ったはずだが、時は瞬く間に過ぎる。決意とは裏腹に、我が腹回りの更なる充実ぶりに目をやり、しばし落胆する◆と言っても単に痩せるだけでは意味はない。過去の食生活や運動不足を反省し、人の意見も聞きながら、毎日続けられる方法で、健康的に減量することが重要なのだ。当然家族の協力も欠かせない。お願いする立場としては、出される食事に文句を言うなど論外だ◆身体も組織も無理なスリム化は弊害が大きい。元気に活動できるかどうかをまず検討すべきだ。某知事の伊丹空港廃止提案に我が親分は「馬鹿げたことを言う。他の地域のことを考えなさすぎだ」と噛みついたという。その心意気や良しとしよう。ならば、組織再編についても、県下の地域住民や地域で働く職員に、もっと思いを馳せてもらいたい。竹




最初のお願い 08.08.20

この度、初の単身赴任と久しぶりの電車通勤をすることになった。単身赴任に憧れる向きもあると思うが、身体的にも経済的にも大変なことが身に染みてわかった。慣れない単身生活で不便なことは、たくさんあるが、私の場合は、衣・食・住の中で、特に食に難儀している。組合員の中にも同じ境遇の方がおられると思うが、共に頑張ろう。今、新行革プラン(第二次案)交渉のまっただ中である。各部局交渉の2回目が終了したが、当局からは理解も納得もできる説明はない。単身赴任も仕事も本当の苦労や大変さは、経験した者でないとわからない
 第一線で様々なことを経験し、現場の大変さを肌で感じておられる皆さんに交渉の場で、当局提案に反論していただきたい。それが当局には一番こたえる。そして、働きやすい職場をつくる一歩ともなる暑い夏が続くが、ぜひ交渉参加を。
8月から情報宣伝を担当する平谷からの最初のお願いです。  ヒ



情報  08.09.05


鷹取駅から線路沿いに歩いていると、ふと童謡の「おさるのかごや」の歌が口をついて出てきた。今度は歌詞なしでハミングしてみると、歌詞がない方が情報量が多いと感じてしまうことに気づいた。
 歌詞の中から、あまり意味がない「エッサ」と「ホイサ」を除くと「おさるのかごやだ」と「…小田原提灯ぶらさげて」しかない。しかも後がないので、それがどうしたという不完全感で妙にイライラする。ハミングしてみるとメロディーは、起伏に富んだものでしかも完全終止で終わっている。それが歌詞がのることで、文字情報の強印象に埋もれてしまっている。
 行革交渉でも「エッサ」と「ホイサ」がやたら続くように感じる。説明は尽くしている姿勢はあるが、その情報量は「おさるのかごや」程度の交渉もあり、あとはかけ声ばかりでイライラする。その後ろに隠れるメロディーはなんだろうか。もっと不愉快なものかも知れない。         に



各々の持ち味  08.09.20

 非常に、朝の目覚めが悪い。そのため、毎朝の習慣となっているのが、目覚めのために熱いスープを飲むこと。基本的には夜に作り置きしておいたものを朝になって再度温めて飲み、出かける前に気付けをしている。スープも一晩置くと、重さのある具だけが固まって沈んでいる。液体のほうは変わりなく淡々と役目を果たしている。まさに、今の組織実態がそうなってはいないだろうか?冷めたスープの具と液体の関係のように職員と上層部が分離してしまっている職場も少なくはないだろう。職員は日々の職務に忙殺され、自分が何を目指しているのか分からなくなってしまっている。一方で、上層部は親分の重みに屈し、職員の働き掛けに反応することも出来ない。具だけではスープにはなれない。各々の持ち味を発揮し、ひとつになってこそ味わい深いスープが出来上がるのだ。日頃の組合活動が少しでも互いを良い具合にかき混ぜるお玉のような存在になれればと思う。      田


ゆとり  08.10.05

本部に来て2ヶ月。半袖が長袖に変わり、季節は秋真っ盛りである。9月半ばまでは、新行革プランの交渉に追われ、「ゆとり」のない生活が続いていたが、交渉の重圧からも解放され、ほんの少し「ゆとり」ができた気がする。その証拠に虎の勝敗が気になりだした。いつの間にかゲーム差に「ゆとり」がなくなっていることが心配ではあるが…。「ゆとり」を広辞苑で調べると、余裕のあること。窮屈でないこと。とある。
 今、私たちの生活や職場に「ゆとり」があると答えられる方は、ほぼないと思われる。当局は、財政難を理由に私たちの賃金・手当を切り下げて経済的な「ゆとり」を奪い、3割の人員削減により職場から更に「ゆとり」を無くそうとしている。
 今秋以降、賃金確定・職場要求・行革と重要なたたかいが本格化していく。私たちの手に「ゆとり」を取り戻すために共に頑張ろう  ヒ



技術の伝承 08.10.20


 甲子園球場の整備を担当する阪神園芸が、甲子園の改修工事期間中を利用し、全国にスタッフを派遣。高校球児らに直接、グラウンド整備を指導しているとの新聞報道を目にした。でこぼこが目立ったグラウンドもプロのグラウンドキーパーの手にかかると、見違えるほどきれいになり、同じグラウンドとは思えないほど守りやすくなるそうである。この「日本一のグラウンドキーパー」の職人技は一朝一夕に身につくはずもなく、長年培われ、受け継がれてきたものであろう。さて、県の職場の「技術の継承」はうまくいっているのだろうか?技術を持ったベテラン職員が数多く退職されるなか、不安を感じている組合員もおられると思う。誰がどんな職場に異動しても、大きな負担がなく仕事をしていくには「技術の継承」は大切である。来月中旬以降、新行革プランの第2ラウンドが始まる。働きやすい職場や責任をもって仕事ができる執行体制を当局に求めていこう。 ヒ



夢物語 08.11.05


 札束でほっぺをペシペシされたい。これは庶民のおろかな妄想。世の中には札束が大量に群れをつくって勝手に飛び回る妖怪がおるそうな。イナゴの群れのように突然やってきて全てを食い尽くして通り過ぎた後にはぺんぺん草もはえない。しかもITを介して世界中を光速で飛ぶ。ほっぺをペシペシどころの騒ぎではない。札束の殺虫剤がいる。
  この妖怪が株式市場で突然やせた。札束は物理の法則に反して消えるのである。するとおろかな人間は公的資金で栄養をやるという。何で金持ちの損を税金でおぎなうのか?金持ちが損すりゃ小金持ちの中小企業から借金を取り立て、小金持ちが倒産すりゃ労働者が路頭に惑う。タテマエではそう言う。しかし腹が立つ。
  殺虫剤をかけると何匹かの札束がその土地に落ちる。妖怪は行く先々で殺虫剤をかけられると動きを最小限にするしかない。EUで議論されているトービン税はそんな考え方からだされたもの。夢物語ではない。西


フツーの仕事がしたい 08.12.05


 労働学校でドキュメンタリー「フツーの仕事がしたい」を鑑賞した。主人公のKさんはトラック運転手で、体がボロボロになるまで走り続け、労働時間は月552時間。400時間近くの残業だ。組合がないから、残業手当も社会保障もない。
 ユニオンに加入して初めて会社の「異常さ」に気がついたが、それまでは当たり前だと思っていた。感覚がマヒしていたのである。 暴力団を使って脅す会社に対し、組合の仲間に支えられて交渉した結果、フツーに働き、フツー生きることを取り戻した。県の職場にKさんほどの「異常さ」はないと思うが、給与カットやサービス残業、ハラスメント等で働きづらくなっているのは事実である。
 今、それらを改善させるための交渉が行われている。当局のブ厚い壁を突き崩すのに最も効果があるのは、組合員の声である。組合員の声出来る限りを集約し交渉に臨みたい。総対話を全力で取り組もう。「フツーの仕事」をするために。  ○ヒ




いたわりの気持ち 08.12.12

 駅伝シーズンの到来である。特に師走の都大路を走る「全国高校駅伝」は何度現地観戦しても感動する。駅伝は襷を通して、勝負の醍醐味と合わせ、いたわりの心や連帯感とは何かを観るものに伝えてくれる。
 駅伝は一本の襷を途絶えることなくつないでこそゴールである。しかし、時にはアクシデントによってリタイアを余儀なくさせられる。その時点で全ての苦労が水泡に帰す。選手や関係者のショックは計り知れず、今後予想される事態を思うと胸が痛む。見事に襷をつないだチームであっても「結果」によって明暗がくっきり分かれる。スポーツの世界では宿命であるかも知れないが、残酷でもある。
 職場に置き換えたらどうだろう。このような場面で、一人ひとりは、また組織はどのような善後策を取るだろう。個人に責任転嫁はしていないか。いたわりの気持ちが持てる環境になっているだろうか。駅伝同様、職場は私たちを鍛える舞台でもある。 志



縁の下の力持ち 08.12.20

 プロ野球選手の契約更改交渉が花盛りである。阪神タイガースの渡辺亮投手は、今季チーム第2位の66試合に登板し5勝を挙げ、優勝争いに貢献したが、「中継ぎ投手の評価が低い」として1500万円増の提示を保留した。次回以降は、中継ぎ投手の地位向上を求め、粘り強く交渉を続けていくそうである。渡辺投手の役割である中継ぎ投手は、毎日ベンチに入り、ブルペンで肩を作り、負け試合での登板もある。地味で目立たない存在ではあるが、チーム編成上は欠くことのできない選手である。さて、組合員の中にも渡辺投手のような「縁の下の力持ち」的な役割の方は数多くおられる。地味で目立たなくても正当な評価がされ、働き続けられる職場を作らなければならない。今月中旬から人員・職場要求と新行革プラン第2ラウンドの交渉が始まった。来年度以降の執行体制を決定する重要な交渉である。現場の声を反映させるために職場代表の参加をお願いしたい。 ヒ


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